基本情報技術者試験の難易度は?合格率はどのくらい?徹底解説

お役立ちコラム

監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

IT業界への第一歩として人気の国家資格「基本情報技術者試験」。ITエンジニアとしての基礎知識を証明する資格として、多くの学生や社会人が挑戦しています。しかし、実際の難易度や合格率はどのくらいなのかを具体的に把握している人は多くありません。本記事では、基本情報技術者試験の難易度、合格率、学習の目安をわかりやすく解説します。

基本情報技術者試験とは何か

基本情報技術者試験は、日本の国家資格であり、ITに関する基本的な知識や技能を評価する試験です。ITエンジニアを目指す人にとっての登竜門的な位置付けとなっており、幅広い分野の基礎知識を問われます。試験は午前・午後の二部構成で、コンピュータ基礎やネットワーク、データベース、プログラミング、アルゴリズム、マネジメントなど多岐にわたる出題がなされます。合格するためには幅広い知識と実践力が必要です。


試験の難易度とは

基本情報技術者試験は、ITパスポート試験よりも上級で、応用情報技術者試験よりは下のレベルとされます。資格難易度の考え方として、IT基礎から実践的な知識までを問う中級レベルの試験であり、独学でも合格可能ですが、しっかりとした学習計画が欠かせません。


合格率の実態

以下は直近の合格率の傾向をまとめたものです。いずれも試験本番の合格者数を受験者数で割った値で、資格全体としての位置づけを理解する参考になります。

合格率(おおよその目安)
過去データ平均約40〜50%台
直近数年の傾向約40%前後

最新の統計では合格率がおおむね40%前後で推移しており、受験者の半数以上が不合格になる水準です。過去には20〜30%台だった時期もありますが、CBT方式への変更により受験しやすさが高まり、その後合格率がやや上昇傾向に転じています。


難易度を支える試験構成

基本情報技術者試験は幅広い分野をカバーしているため、体系的な学習が必要です。午前試験では基礎知識を中心に、多肢選択式で出題されます。午後試験では応用力や論理的思考力を問う内容が多く、プログラミング問題や設計問題なども含まれます。これらを総合的にクリアする必要があります。


難易度の指標としての学習時間

基本情報技術者試験の合格には一定の学習時間を確保することが重要です。初心者の場合は全体で200〜300時間程度の学習を目安にすると良いとされています。経験者や他のIT資格を保有している人はこの限りではありませんが、基礎から丁寧に学ぶことが合格への近道となります。


受験者層と難易度の感じ方

基本情報技術者試験は、学生から社会人まで幅広い層が受験します。IT業界志望者だけでなく、業務でITの基礎知識を求められる立場の人も受けることが多く、個々のバックグラウンドによって難易度の感じ方は異なります。合格率が40%前後といっても、経験者には有利に感じられる一方で、初学者には学習時間が必要な内容と言えます。


難易度の位置づけ比較

難易度の参考として、他のIT資格との合格率や位置づけを比較してみましょう。

  • ITパスポート試験:合格率が60〜70%台と比較的容易
  • 基本情報技術者試験:合格率が40〜50%台で中級レベル
  • 応用情報技術者試験:合格率が20〜30%台程度で上級レベル

この比較から、基本情報技術者試験はIT全般の基礎から応用へ橋渡しをする重要なステップであることがわかります。


まとめ

基本情報技術者試験はITエンジニアとしての基礎知識を体系的に証明できる国家資格です。合格率が40%前後と決して簡単ではありませんが、戦略的な学習と継続的な取り組みで合格は十分に可能です。午後試験の応用力や論理的思考力が試される点に留意し、学習スケジュールを計画的に立てて臨むことが合格への鍵となります。

資格を取得することで、就職・転職活動におけるアピールポイントとなるだけでなく、ITに関する確かな知識を身につけることができます。ぜひしっかり準備して挑戦してみてください。

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