ITエンジニアの種類は?年収や将来性について詳しく解説

ITエンジニア

監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

ITエンジニアと一口にいっても、その職種は多岐にわたり、求められるスキルや仕事内容は大きく異なります。どの職種が自分に合っているのか、どれほどの収入が見込めるのか、そして将来的な需要はあるのか。この記事では、ITエンジニアの代表的な種類とそれぞれの特徴、年収の目安、将来性について分かりやすく解説します。IT業界を目指す方、キャリアチェンジを検討している方は必見です。

ITエンジニアにはどんな種類があるのか

代表的なエンジニア職種の特徴を理解しよう

ITエンジニアは、システムを設計・開発・運用する技術職ですが、その中でも役割に応じて細かく分類されます。代表的な職種には以下のようなものがあります。

  • システムエンジニア(SE)
    要件定義から設計、開発、テストまで幅広く対応する職種。顧客対応力やコミュニケーション力も求められます。
  • プログラマー
    SEの設計に基づいて実際にコードを書く技術職。言語の習得と開発スピードが重要です。
  • インフラエンジニア
    ネットワークやサーバーなどの基盤構築を担う職種。トラブル対応力と安定運用が求められます。
  • フロントエンドエンジニア
    Webサイトやアプリの「見た目」部分を構築。HTML、CSS、JavaScriptに強い人向けです。
  • バックエンドエンジニア
    データベースやシステムの裏側を設計・構築する職種。堅実なコードと設計力が求められます。

エンジニアの種類別年収比較と特徴一覧

以下に、主要なエンジニア職種とその年収目安、求められるスキルの違いをまとめた表を掲載します。

職種平均年収(目安)主な業務内容求められるスキル
システムエンジニア約500〜650万円要件定義・設計・進行管理論理的思考、折衝能力
プログラマー約400〜550万円プログラム作成・デバッグコーディング力、言語知識
インフラエンジニア約450〜600万円サーバー構築・運用保守ネットワーク・セキュリティ
フロントエンド約450〜650万円UI/UX構築・実装デザイン思考、JSフレームワーク
バックエンド約500〜700万円DB設計・API構築サーバーサイド技術全般

年収はスキルや経験によって大きく上下しますが、全体的に需要の高まりから水準は上昇傾向にあります。


ITエンジニアの将来性は明るいのか?

今後も高い需要が見込まれる分野

IT業界は急速なデジタル化の流れに伴い、エンジニア不足が深刻な課題となっています。特に以下の領域では将来的にも安定した需要が期待されます。

  • AI、IoT、クラウドなどの先端技術分野
  • セキュリティやインフラ運用の強化領域
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)関連開発

技術の進化に伴って新たな職種が生まれる一方で、既存職種もその内容が進化しています。つまり、学び続ける姿勢を持つエンジニアであれば、将来的にも価値を持ち続けることができます。


職種選びに迷ったら?タイプ別おすすめ職種

自分の強みに合った職種を選ぼう

エンジニアといっても適性は人それぞれです。以下にタイプ別におすすめの職種を紹介します。

  • 論理的思考が得意、計画を立てるのが好きな人
    → システムエンジニア、バックエンドエンジニア
  • モノづくりが好き、細かい作業が得意な人
    → プログラマー、フロントエンドエンジニア
  • トラブル対応が得意、機器に強い人
    → インフラエンジニア、セキュリティエンジニア

選んだ職種によって必要なスキルや働き方は大きく異なります。現場で活躍する先輩エンジニアの話を聞いたり、未経験OKの職場で試してみることも重要なステップです。


ITエンジニアとして年収を上げるにはどうする?

スキルの可視化と専門性の深掘りがカギ

エンジニアとして高収入を目指すには、スキルの幅を広げると同時に、専門性を高めることが重要です。

  • 資格取得(例:応用情報技術者、AWS認定など)
  • フリーランスや副業での実績づくり
  • マネジメント能力の習得(PM、PL)

技術力に加えて「チームをまとめる力」や「ビジネス視点」を持つ人材は、市場での価値がより高く評価される傾向があります。


まとめ

ITエンジニアの世界は非常に幅広く、それぞれの職種に魅力と特徴があります。求められるスキルや業務内容、年収、将来性も異なるため、自分の志向に合った職種を見極めることが大切です。

技術の進化が止まらない今、エンジニアは常に学び続ける姿勢が求められます。将来性の高い業界で、自分の強みを活かしたキャリアを築いていきましょう。

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