サーバーエンジニアの仕事内容は?平均年収やキャリアパスも紹介

お役立ちコラム

監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

IT業界の中でも欠かせない存在である「サーバーエンジニア」。インフラの根幹を支える技術職として、多くの企業でその専門性が求められています。本記事では、サーバーエンジニアの主な仕事内容から、必要なスキル、平均年収、今後のキャリアパスまでをわかりやすく解説します。

サーバーエンジニアとはどんな職種か

企業のIT基盤を支える存在

サーバーエンジニアとは、企業の業務システムやウェブサービスなどを支える「サーバー」の設計・構築・運用・保守を行う専門職です。インターネットに接続されているあらゆるサービスは、裏側でサーバーが稼働しており、その安定性を確保するのが彼らの役割です。

サーバーの種類には、ウェブサーバー、メールサーバー、ファイルサーバー、データベースサーバーなどがあり、それぞれに応じた設定や管理が求められます。

 

サーバーエンジニアの仕事内容とは

設計・構築・運用・保守の4段階が基本

サーバーエンジニアの業務は、大きく4つの工程に分けられます。

  • 設計:業務要件をもとに、どのようなサーバー構成にするかを設計する段階
  • 構築:サーバーを実際に設定し、OSやミドルウェアをインストールする作業
  • 運用:稼働後のサーバーを安定的に維持するための監視やパフォーマンス調整
  • 保守:障害対応やソフトウェア更新、トラブル時のリカバリーなどを担当

業務によっては、物理サーバーだけでなく、クラウド(AWS、Azureなど)上でのサーバー構築や運用も含まれることがあります。

 

表:サーバーエンジニアの業務フロー

フェーズ内容
設計要件定義から構成図作成、セキュリティ設計など
構築サーバーOSの設定、ミドルウェアのインストール
運用稼働状況の監視、ログ管理、バックアップ作業
保守障害対応、セキュリティパッチの適用、復旧対応

 

サーバーエンジニアの平均年収はどのくらいか

経験・スキル・勤務先によって大きく変動

サーバーエンジニアの年収は、経験年数やスキル、企業の規模によって幅がありますが、平均的には約450万円から600万円程度とされています。特にクラウドスキルを持つエンジニアは、需要が高く高年収の傾向があります。

 

表:サーバーエンジニアの年収目安

キャリアレベル年収の目安
初級(1~3年)350万円〜450万円
中堅(4~6年)450万円〜600万円
上級(7年以上)600万円〜800万円以上

また、マネジメント職やコンサルティング要素を含むポジションに進むことで、年収1000万円を超えるケースもあります。

 

サーバーエンジニアに求められるスキル

技術スキルと論理的思考が求められる

サーバーエンジニアとして活躍するためには、以下のようなスキルが必要です。

  • LinuxやWindowsなどのサーバーOSに関する知識
  • ネットワークの基礎(TCP/IP、DNS、ファイアウォールなど)
  • 仮想化技術(VMware、Hyper-Vなど)
  • クラウドサービス(AWS、Azure、GCP)の活用能力
  • シェルスクリプトやバッチ処理などの自動化スキル

さらに、トラブル発生時には冷静に状況を分析し、原因を特定するための論理的思考力も求められます。

 

サーバーエンジニアのやりがいと魅力

社会インフラを支える責任感と達成感

サーバーエンジニアの魅力は、ITサービスの安定稼働を陰で支える「縁の下の力持ち」としての役割を果たせることです。自分が構築・運用したシステムが、企業の業務やユーザーの生活に貢献しているという実感が得られる点が、大きなやりがいにつながります。

また、新しい技術が次々と登場するため、常にスキルアップを図れる点もエンジニアにとって魅力のひとつです。

 

サーバーエンジニアの将来性とキャリアパス

クラウド技術の進化に伴い需要は拡大

現在、企業の多くがオンプレミスからクラウド環境への移行を進めており、サーバーエンジニアのスキルはますます重要視されています。特にAWSやAzureの認定資格を持つエンジニアは高く評価され、市場価値も高まっています。

将来的には以下のようなキャリアパスが考えられます。

  • インフラ全体を設計・管理するインフラアーキテクト
  • セキュリティ専門職への転向
  • マネジメント職への昇進(ITマネージャー、プロジェクトリーダーなど)

常に新しい知識を学び続ける姿勢が、キャリアアップに直結する職種といえます。

 

まとめ サーバーエンジニアはITインフラを支える重要職

サーバーエンジニアは、ITインフラを安定して稼働させるために欠かせない職種です。サーバーの設計から構築、運用・保守まで幅広い業務を担い、トラブルに迅速に対応するための技術力と判断力が求められます。

平均年収はスキルや経験によって変動しますが、キャリアを積むほど収入アップが期待できる職種でもあります。クラウド化が進む中で、サーバーエンジニアの価値はますます高まるでしょう。

IT業界で安定したスキルと将来性を持ちたい方にとって、サーバーエンジニアは非常に魅力ある選択肢です。

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